本研究では男性正規雇用労働者のWLB制度(特に育児及び介護休暇制度)利用に関する意思決定のモデルを構築することを目的としている。男性正規雇用労働者(ほぼ全員が技術職)にインタヴューを行った結果、彼らの制度利用に関する意思決定に影響を及ぼしている要因は、1)エンプロイアビリティ及び2)家庭における役割の代替性であること、特にエンプロイアビリティは職場における人事考課やキャリアの透明性と密接に関連しており、彼らの判断のベースとなっていることがわかった。これら2つの要因の高低の組み合わせからなる2×2のマトリクスを作成し、彼らの意思決定を4つのタイプに分けて説明を行った。
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