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2015 年度 実績報告書

職業経験不足の女性に対する起業支援策の研究

研究課題

研究課題/領域番号 25380530
研究機関専修大学

研究代表者

鹿住 倫世  専修大学, 商学部, 教授 (00349193)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード女性起業家 / 起業家活動 / 起業支援 / 起業支援政策
研究実績の概要

平成27年度は、女性起業家の支援を行っている機関およびイベントを中心に現地調査を実施した。沖縄(那覇市)の沖縄ガールズスクエアでは、地域の女性の起業ニーズに合わせたワークショップ(仕事を作るゼミ)を開催するとと同時に、すでに起業している女性たちが事業を継続しつつ、後輩起業家の支援をする新しいインキュベーションの形を運営し始めている。
広島市のPort inc.では、新たに女性起業家に焦点を当てたセミナーやサービスを開始し、公的機関とも連携しつつ、女性起業家の育成に努めている。また、埼玉県さいたま市にある株式会社コッコトでは、年8回ほど、各地域で「笑顔で働きたいママのフェスタ」を開催し、ママ起業のブース出展およびママ起業家のパネルディスカッションなどを通じて、起業に関心のある女性、あるいは起業間もない女性へのロールモデルの提示や起業知識、ネットワークの提供を行っている。
こうした各地における女性起業家支援の方策は、特に職業経験に乏しくビジネス知識に欠ける女性を対象としたもので、既存の起業支援策との相違は、いきなりビジネスプラン作成を教えるのではなく、やる気を引き出し、自分の持つ能力やスキル、知識の棚卸から始め、身近なロールモデルの提示によって起業の具体的なプロセスを理解してもらうという点である。漠然としたアイデアや「思い」を形にして、各人の目標(月5万円の収入でも)を達成するための具体的なプロセスを、起業家本人に寄り添ってアドバイスすることが求められており、今後の女性起業家支援策にもこうした点が取り入れられるべきであると結論づけられる。
なお、これまでの研究成果を一般に公表するため、平成27年8月10日に「ママもキャリアも!輝く女性の起業:世界と日本」と題するシンポジウムを開催した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] University of Sussex(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      University of Sussex
  • [国際共同研究] 財団法人 工業技術研究院(台湾)

    • 国名
      その他の国・地域
    • 外国機関名
      財団法人 工業技術研究院
  • [雑誌論文] 女性起業家支援のあるべき姿2016

    • 著者名/発表者名
      鹿住倫世
    • 雑誌名

      事業構想

      巻: 44号 ページ: 50-53

  • [学会発表] 「ママ起業」の実態と起業支援策のあり方2016

    • 著者名/発表者名
      鹿住 倫世
    • 学会等名
      企業家研究フォーラム
    • 発表場所
      大阪大学中之島センター
    • 年月日
      2016-07-16 – 2016-07-17

URL: 

公開日: 2017-01-06   更新日: 2022-03-01  

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