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2014 年度 実施状況報告書

イノベーション・プロセスの進展と企業間競争:オンライン証券業界の事例

研究課題

研究課題/領域番号 25380533
研究機関東京理科大学

研究代表者

高井 文子  東京理科大学, 経営学部, 准教授 (10408693)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード経営戦略 / イノベーションマネジメント
研究実績の概要

26年度は、引き続き第二の目的「イノベーションの各段階で有効であった戦略は、いかに企業間競争に影響を与えたかという点について、『証券会社間の入出庫』という顧客移動に関するパフォーマンスデータ用いて、定量的・経時的に分析する」作業に充てた。
ここでは、オンライン証券有力企業の「入出庫データ」を入手・分析する。このデータは、既述のとおり基本的には内部データであるものの、(株)きんざいの協力のもと2002年~2008年のデータについては共同で分析を行ってきた。
これらのデータを単純集計するとともに、顧客の企業間の移動をネットワーク分析にて可視化したソシオグラムとして描写することを試みた。これにより、オンライン証券会社間だけでなく、大手既存証券会社や中堅証券会社を含めた、業界内の顧客の動きを包括的に、重みやベクトルを伴った形で描写できるのである。この結果を、前年度に行ったイノベーション・プロセスの進展と戦略の研究結果と対応させることで、企業間競争の様相について極めて興味深い分析を行うことができた。
なお、昨年度に行った第一の分析についてはジャーナルに投稿中、今年度の研究については、ディスカッション・ペーパーとして草稿をまとめた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成26年度においても、当初に予定した計画通り、研究が遂行できたとおおむね判断出来るため。

今後の研究の推進方策

最終年度である27年度は、第一の課題と第二の課題を有機的に結合させるべく議論を行い、分析の精度を高めていきながら、研究会や学会での報告を行っていく期間にあてる。
具体的には、25年度ならびに26年度の分析結果を基として、それらの有機的な相関を分析しながら精度を上げるとともに、オンライン証券業界の担当者や研究会等でのディスカッションを重ねていくことで、実務的・学術的な意義を検証していく。続いて、得られた研究成果を順次、ケース報告として研究会などで報告を重ねながら、論文としてまとめていく予定である。海外への発信も視野にいれながら、論文誌・学会等で積極的に成果を発表していきたい。

次年度使用額が生じた理由

平成26年度においては、卒業研究の学生との共同研究を行ったため、アルバイト人件費が抑制されたため。

次年度使用額の使用計画

平成27年度においては、学会報告や印刷費等が当初予算より多くかかる見込みのため、それらのために適正に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 経営情報論2015

    • 著者名/発表者名
      生稲史彦、野中誠、高井文子
    • 総ページ数
      近刊
    • 出版者
      有斐閣

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公開日: 2016-05-27  

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