富山県の中堅・中小の製造業において、80名の女性従業員と33名の経営者または総務の責任者へ半構造的インタビューを実施し、インタビュー調査結果と統計分析の結果等を用いて次の3点を明らかにした。 ①富山では日本の他の都道府県に比べて女性の高い正社員比率と年齢階層別労働力曲線のM字の浅さを達成しているが、一方で女性管理職比率が大変低い状況にある。②ジェンダー・ダイバシティ推進の最重要な課題は、職場のタイプ別に異なる。③101~300人規模の製造業企業は、それよりも大きな規模と比べてだけでなく、それよりも小規模の企業と比べても、柔軟な働き方に対する従業員満足が低く、男女均等推進の程度も低くなる。
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