海外生産拠点では設備の高度化・生産革新を漸進的に進めているので、生産技術・保全部門の強化が重要な経営課題である。時間はかかるが、現地人の生産技術者や保全要員を育成し現地化を積極的に進めないと、高コスト構造を解消するのは難しい。しかし、日本人スタッフが完全に抜けてしまうと、高品質の維持や継続的な改善活動を展開していくことが難しいのも現実である。本研究では、自動車組立A社、自動車部品X社、Y社、Z社の生産技術者・保全担当者で海外赴任を経験した方に対し半構造化面接調査を実施し、海外で活躍できる人材の育成について検討した。研究成果として、類型化されたCDPの提示と技術移転の課題を示すことができた。
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