研究課題/領域番号 |
25380537
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
佐藤 厚 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (10388051)
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研究分担者 |
武石 惠美子 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (70361631)
林 洋一郎 法政大学, キャリアデザイン学部, 准教授 (70454395)
上西 充子 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (80366830)
梅崎 修 法政大学, キャリアデザイン学部, 准教授 (90366831)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | キャリア / 人事データ / キャリア・サクセス |
研究概要 |
本研究は、これまで応募者グル―プが実施してきた「キャリアプロセスに関する複合的データの構築と分析:人事データと個人データの統合」における研究枠組みをベースとして、そこで得られた調査データをより全体を統合した複合的なデータベースとして構築しながら、より発展的な分析を行い、さらに分析結果を広く公表、普及させるためのコンソーシアムの基盤を形成することを目的としている。具体的には、主観的キャリアの測定尺度と人事マイクロデータを統合して分析することにより、個人の客観的なキャリア(配置、異動、昇進など)が個人のキャリア意識の形成に及ぼす影響について分析しながら、個人の自律的なキャリア意識と企業内人事制度や人材育成システムとの関連の分析の前提となるデータベース整備、分析の深化、分析結果の普及を目指すものである。かかる研究目的の遂行に際して、平成25年度は、以下のことを実施した。 1.学内研究会(月1回程度)、学外の研究者、人事担当者との研究会(年2回程度)を開催した。 2.分析可能なデータについては、下記の2点から分析を進め、国内での学会で報告を行った(また平成26年度にも学会報告を予定している)。(1)企業内人事データの分析を進めた。企業内の人事データの分析について、既に入手しているA社の人事データを分析し、従業員のキャリアの特徴やそれと業績との関連などを分析する。(2)心理的測定尺度の開発の洗練をはかった。全国の入社5~10年目の社会人を対象としたWEB調査及び「キャリア・サクセス」に関する海外の先行研究を踏まえ、日本における心理的測定尺度構築の洗練を目指した。 このほか、これに関連した研究成果について、大学の紀要や学会での学術雑誌に研究論文、ディスカッションペーパーとして公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の研究課題であった企業内人事データとキャリア測定尺度の統合作業については、企業からの協力を必要とするが、予定していた2社のうち、1社はその後の社内事情の変化により、協力を得ることができなくなった。そのために、人事データの大量サンプル収集と分析に代えて、マネージャー層を対象とした仕事経験とキャリアについての質的データの収集と分析に切り替えることとした。
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今後の研究の推進方策 |
1.学内研究会(月1回程度)、学外の研究者・人事担当者との研究会(必要に応じ)を引き続き開催する。 2.引き続き分析可能なデータは順次分析を進め、国内外の学会・学術会議等で公表するが、人事データの分析協力が得られなかった企業については、インタビュー調査法に切り替え、マネージャー層を対象にした仕事経験とキャリアについての質的データの蓄積を図ることとする。 3.最終年度に報告会を実施し、我々の開発した心理的測定尺度を人事データと統合して分析をする意思のある企業との共同研究の仕組みを作る。 4.研究交流の場であるコンソーシアムの基盤整備の一環として研究成果を出版する。
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