研究課題
本研究は、これまで実施してきた「キャリアプロセスに関する複合的データの構築と分析、人事データと個人データの統合」における研究枠組みをベースとして、より全体を統合した複合的なデータベースを構築しながら、より発展的な分析を行い、さらに分析尺度を広く公表、普及させるためのコンソーシアムの基盤形成を目的としている。具体的には、主観的キャリアの測定尺度と人事マイクロデータを統合して分析することにより、個人の客観的なキャリア(配置、異動、昇進など)が個人のキャリア意識の形成に及ぼす影響について分析しながら、個人の自律的なキャリア意識と企業内人事制度や人材育成システムとの関連の分析の前提となるデータベース整備、分析の深化、分析結果の普及を目指すものである。かかる研究目的の遂行に際して、本研究は、以下のことを実施した。1 研究目的遂行の前提となる主観的キャリアと客観的キャリアを統合的に分析するための枠組みを洗練すると当時に関連領域の研究サーベイを試みながら知見を整理した。2 人事マイクロデータとアンケート調査の結合データを分析した。また企業内人事データの分析を進め、企業のデータ分析結果について、当該企業と研究会を実施した。3 学部学生に対して卒業時に実施した調査を分析し、学生生活・就職活動と就職先との関連を検討した。また、卒業後の就労に関わり、労働法教育の必要性について考察した。4 上記に関連した研究成果を、学会で報告するほか、大学の紀要や学術雑誌に研究論文として公表した。さらに平成27年度は、3について追跡調査を実施するとともに、さらに上記1,2を踏まえた研究成果を図書として刊行した。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)
生涯学習とキャリアデザイン
巻: 13 ページ: 67-81
『現代思想』
巻: 35 ページ: 64-74
社会政策
巻: 7 ページ: 131-199
キャリアデザイン研究
巻: 11 ページ: 107-116
日本労働研究雑誌
巻: 667 ページ: 92-105