研究課題/領域番号 |
25380545
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
西村 陽一郎 神奈川大学, 経済学部, 准教授 (10409914)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 資金調達の優位性 / 負債調達の優位性 / 特許ライフサイクル / 技術ライフサイクル / 国際情報交換 |
研究概要 |
H25年度の主たる研究実施目標は次の4点からなる。①文献調査:本研究では、各種知的財産権(特許権・意匠権・商標権)と資金調達優位性との関係性を分析すること、②理論仮説の導出:先行研究を参考にしながら、計量実証分析を行うための仮説を導出すること、③特許ライフサイクルモデルの構築・検証:各種知的財産権(特許権・意匠権・商標権)と資金調達優位性との関係性の分析において発明の利用形態に焦点をあてるため、発明の利用形態の時間的側面を、特許権関連行動の時間的側面で説明することが可能かどうかをモデル化し、検証を行うこと、④分析データの構築:分析データを構築すること、を目標としていた。これら研究実施目標に対し、H25年度を通じ次のような具体的な成果があった。 ①についてはいまだ文献調査を継続中である。②については①を参考にしながら仮説導出をする予定だが、暫定的な作業仮説で分析に入っている。③についてはAsia Pacific Innovation Network学会において報告を行い、海外若手研究者と意見交換を行うと同時に、論文執筆が終了したため、現在学術雑誌に投稿中である。④については暫定的な分析データにて分析を行い、日本知財学会やIIPRのWorkshopで報告を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
①および②については少々進展が遅れているものの、③については論文として完成し、④についても暫定的な分析による分析結果を算出しており、すぐにも論文化ができる状態にある。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、①および②が少々進展がおくれているので、そのリカバリーを行い、④の論文化にできるだけ早く取り組む。また、Asia Pacific Innovation NetworkやPatent Statistics for Decision Makersなど国際学会での発表を行い、海外若手研究者との意見交換でブラッシュアップをはかり、学術雑誌に投稿する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
海外学会参加のための宿泊にて、学会参加会員に対する割引料金によるものや海外為替の急激な変動のため。 海外学会出張旅費に利用する予定である。
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