研究課題/領域番号 |
25380552
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
中川 涼司 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (30198048)
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研究分担者 |
楊 秋麗 立命館大学, 政策科学部, 助教 (70531664)
韓 金江 成美大学, 経営情報学部, 教授 (80388230)
向 渝 香川大学, 経済学部, 准教授 (80590041)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 中国 / 国進民退 / 国際情報交換 / 自動車産業 / 工作機械産業 / 石油化学産業 / 電気機械産業 |
研究概要 |
2013年度は4回の研究会と2回の中国現地調査を行った。 研究会は以下の通り。第1回(5月17日)。中川涼司(立命館大学)「市場環境適応・市場ガバナンス・企業ガバナンスから見る中国の「『国進民退』現象」(プロジェクト趣旨説明)、楊秋麗(立命館大学)「中国大型国有企業の経営システム改革の現状と課題」。プロジェクトの進め方について。第2回(他2研究会と合同、6月21日)。苗苗(立命館大学)「SPAによるブランド構築―オルドスカシミア・グループの事例を中心として」、向渝「中国自動車業界の再編と国有企業集団の成長」、韓金江(成美大学)「中国工作機械産業の動向と国有企業の状況」。第3回(10月25日)。渡邉真理子(学習院大学)「中国の産業はどのように発展してきたかー「旺盛な参入と低い価格」-」第4回(11月1日)。徐林卉(上海社会科学院)「中国医療保障の現状と課題」。 現地調査は以下の通り。9月17-22日。北京において中国汽車工業協会、国務院発展研究中心企業研究所、北京第一機床集団、長春において吉林大学国有経済研究センターの各氏からの聞き取りと意見交換を行った。2月18-22日。上海において上海社会科学院、上海市国有資産監督管理委員会、復旦大学、上海汽車、白猫集団、日立(中国)、コマツ、森馬、蘇州において日進塑料有限公司、寧波において吉利汽車の聞き取りおよび意見交換を行った。 以上の研究会および現地調査によって、 国進民退現象と言われているものの、課題状況、中国国有資産管理監督委員会や中国の諸機関および中国の研究者の課題認識について 確認することができた。また、自動車産業、工作機械産業、石油化学産業、電気機械産業などの固有の諸問題についても情報を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国進民退現象について、メンバー内でそれぞれ担当分野の現状についての認識を共有し合うとともに、国内でこの分野で最も注目されている研究者を招聘して課題の明確化を行った。 また、中国に2回の聞き取り調査及びシンポジウムを行い、中国の国有資産管理監督委員会の認識、企業や業界団体などの認識、学術界の認識を確認することができ、問題状況をより鮮明にすることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2014年度は、2013年度に明らかになった事柄について順次ペーパー化を進めるとともに、地域差も鑑み、別地域での聞き取り調査等も進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
4回の国内研究会および2回の中国聞き取り調査・シンポジウムの開催が予定通り行われたため、もともと予算配分が少なかった2年目に多めに回すこととした。 2014年度も4回以上の国内研究会と2回の中国聞き取り調査およびシンポジウムを予定している。
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