本研究の目的は、地元での就職を志向する学生が多い地方都市の大学の卒業生がアジア諸国において小売業や外食産業などのサービス産業で活躍できる人材となるために、大学が果たす役割について明らかにすることであった。サービス産業のアジア展開について事例研究を行い、大学生の海外における就業意欲に関する調査を実施した。 学生のアジアでの就業意欲は高くないこと、治安、言葉や現地の人との人間関係の構築に関する不安があることが判明した。よって、留学や海外研修などの直接的なサポートに加え、アジアで働く姿やアジアの発展に関与することの意義などを伝えるプログラムが必要であると考えられた。
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