研究課題/領域番号 |
25380576
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研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
宮地 朋果 拓殖大学, 商学部, 准教授 (20559992)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 保険料率 / リスク区分 / 国際比較 / アンダーライティング |
研究実績の概要 |
本研究課題のキーワードである保険料率のリスク区分と公平性に関する国際比較を行う上では、まず自国の保険・共済の実務についての深い理解とそれに基づく分析が必要不可欠となる。平成27年度においては主に、自国の保険・共済のアンダーライティングにおける動向やその課題について検討することにより、今後、本研究を進める上での視野や問題意識を広げることを念頭に置いて研究活動を行った。そのいくつかは、直接的に本研究課題に関連するものではなかったが、平成27年3月のNobel Prize Dialogue Tokyo 2015(ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2015)への参加と同様に、多くの示唆を得られるものであった。 研究成果としては、平成27年9月に『保険学雑誌』第630号(日本保険学会創立75周年・保険学雑誌創刊120周年記念号)に論文が掲載された(「遺伝子検査の普及がもたらすアンダーライティングの新たな課題」)。また、平成27年3月にパネリストとして参加した第8回共済研究会シンポジウム『保険と共済の存在意義~「歴史的・社会的役割」をどう果たしていくか~』における報告内容(「共済の意義と役割ー保険学の観点からー」)やパネリストによる討論およびフロアからの質疑応答のやりとり等が、平成27年10月に『賃金と社会保障』の第1644号に掲載された。講演としては、平成27年7月に経営経理研究所主催の公開講座において、「遺伝子検査技術の発展が社会に及ぼす影響とは?」のテーマについて話す機会に恵まれた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究実績の概要」で述べたことからも、研究実施の状況および研究成果の発表の状況ともに、当初の計画通りに進んでいるものと考える。
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今後の研究の推進方策 |
育休取得による研究中断と平成29年度からの再開を日本学術振興会に申請し、それらが全て認められた。再開時は最終年度となるので、今までの年度における文献調査、ヒアリングなどから得られた情報・知見に基づき、学会報告や論文発表などの形で研究をまとめていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
産前産後の休暇および育児休業による中断のため
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次年度使用額の使用計画 |
年度始めからの研究再開が認められたので、当初の計画に基づいて研究再開時から使用する。
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