研究課題/領域番号 |
25380581
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 事業創造大学院大学 |
研究代表者 |
富山 栄子 事業創造大学院大学, 事業創造研究科, 教授 (40449426)
|
研究分担者 |
崔 裕眞 立命館大学, テクノロジー・マネジメント研究科, 准教授 (20589725)
李 在鎬 京都橘大学, 現代ビジネス学部, 教授 (40342133)
塩地 洋 京都大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (60215944)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 新興国 / 販売マーケティング / 韓国自動車メーカー / 委託生産 / ライセンシング / セミノックダウン(SKD) / 現代自動車 / 起亜自動車 |
研究概要 |
日本、ミャンマー、韓国、中国において、自動車市場および自動車流通マーケティングに関する現地調査を実施した。 自動車市場黎明期のミャンマーでは、韓国系も欧米系、日系も、同様に、中古車が多いためその整備が必要なため最初にサービス拠点の構築から始めること、100%出資の販売子会社を作っても輸入できないのでうまくいかないため、現地有力企業にインポーター・ディーラーをやらせ、最初からインポーター・ディストリビューターを設置しないこと、インポーター・ディーラー、ディーラーが一体となって輸入・販売・サービスを展開することを明らかにした。 新興国ロシアのウラジオストクでのセミノックダウン(SKD)生産による参入と現地での販売マーケティングを分析した。その結果、双龍自動車は現地企業にSKD生産を丸投げしている一方、日本のマツダ、トヨタ自動車は指導者を常駐させ品質管理を徹底して組み立てを行っていること、販売マーケティングにおいては、双龍自動車は現地に丸投げである一方、マツダ、トヨタは自社100%出資の販売子会社を設立し現地での販売マーケティングを重視していることを明らかにした。 韓国自動車産業の歴史的進化、新興国における現代自動車とトヨタ自動車の戦略をマーケティング戦略の観点から比較分析し、ロシア市場における欧米日韓国メーカーの進出方法とマーケティングの違いについて明らかにした。 加えて、日中韓自動車産業の国際競争力を比較検討した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日本の自動車メーカーと韓国の自動車メーカーの新興国市場ロシアへの市場参入様式について明らかにすることができた。 また、自動車市場黎明期にあるミャンマーにおける自動車市場と各国自動車メーカーの流通マーケティング戦略の概括的な状況が把握できた。 韓国の現代/起亜自動車の歴史的な変遷および日本のトヨタのマーケティング戦略との違い、日中韓の自動車産業の国際競争力の違いについて明らかにすることができた。
|
今後の研究の推進方策 |
韓国自動車メーカーのデザイン戦略、グローバル・マーケティング戦略、グローバルサプライチェーンマネジメント、流通戦略について、国際学会や国内学会で発表し、論文としてまとめる。
|
次年度の研究費の使用計画 |
韓国出張を予定していたが公務のため出張できなかったため 韓国出張を行い、現代/起亜自動車のグローバル・マーケティング戦略について調査を実施する。
|