• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

消費財メーカーにおける高付加価値商品のマーケティング・マネジメント

研究課題

研究課題/領域番号 25380583
研究機関名城大学

研究代表者

大崎 孝徳  名城大学, 経営学部, 教授 (00331033)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードマーケティング・マネジメント / 高付加価値商品 / 製品開発 / 機能的価値 / 消費者ニーズ / カスタマイゼーション
研究実績の概要

消費財メーカーにおける機能的価値の高い高付加価値商品の創造および、その価値を長期にわたり持続させるマーケティング・マネジメント手法に関して検討することが本研究の目的である。最終年度となる本年度においては、515名の消費者を対象に質問票調査を実施した。また、中小メーカーおよびリテイラーを中心に個別訪問面接調査を実施し、研究の総括を行った。研究成果の要旨は以下の通りである。
(1)高い機能的価値を有する高付加価値商品への消費者の意識:しばしば消費者の低価格志向が強調されるが、質問票調査において自らのニーズに適した商品であれば2割以上高い価格でもよいとする消費者は半数を占めていることが明らかになった。また、重視するポイントとして機能的価値が確認できた。個別の消費者ニーズへの対応に有効であると考えられるカスタマイズされた商品に対しては、2割以上の価格アップとなっても購入すると回答した消費者は4割を超え、重視するポイントとしてサイズや素材など、機能的価値に関する要素が明らかになった。
(2)高い機能的価値を有する高付加価値商品の開発および市場への投入:文献調査や個別訪問面接調査を踏まえ、高付加価値商品の開発および市場への投入に関して、もちろんプロダクト・プライス・プレイス・プロモーションといったマーケティング・ミックスは重要であるものの、これらの土台となる組織体制やリーダーシップやコミットメントの影響の大きさがより強調される結果となった。その他、流通業者との協力関係も重要なポイントになることが明らかになった。本研究に関連して高付加価値PBの事例研究も実施したが、高付加価値PBの成功要因の1つに自店であるため店頭における消費者の説得に柔軟に対応できるというポイントが明確化している。
こうした研究の成果の一部は論文などにおいて公表することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] 高付加価値商品のマーケティング:Y.MARKET BREWINGのケース2016

    • 著者名/発表者名
      大﨑孝徳
    • 雑誌名

      名城論叢

      巻: 16(4) ページ: 187-194

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] A Study of Consumer and Customization from the Point of View of an Experience2015

    • 著者名/発表者名
      Rika Ito, Takanori Osaki
    • 雑誌名

      ICIC Express Letters: International Journal of Research and Surveys

      巻: 10(2) ページ: 181-185

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi