研究課題/領域番号 |
25380602
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
朴 鏡杓 香川大学, 経済学部, 准教授 (40346630)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 原価企画 / 環境配慮設計 / 環境管理会計 / 環境経営 / コストマネジメント |
研究実績の概要 |
本助成事業の研究目標は環境配慮とコストパフォーマンスを両立させるメカニズムに関する分析フレームワークを構築することにあり、その目標達成のための具体的計画として、(1)環境配慮設計および原価企画などについての幅広い文献研究、(2)関連産業や企業に対する聞き取り調査の実施、(3)これらの文献研究と聞き取り調査に基づく大量標本質問票調査の実施を行ってきている。 上記の3つの計画のうち、(1)と(2)については当初の計画通りに進んでいるため、平成27年度においては、特に(3)大量標本質問票調査に重点をおいて実施してきた。質問票調査においては、当初の計画より遅れが生じているものの、上記の文献研究や聞き取り調査により構築したデータベースをもとに質問票を完成し、東証一部上場製造業のうち520社を対象に調査を実施した。 なお、(1)文献研究と(2)聞き取り調査も前年度に続いて行い、この成果は2つの論文にまとめ、香川大学経済学部研究年報などに掲載した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
質問票の作成と修正に想定以上に時間を要したことが主な遅延の理由である。
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今後の研究の推進方策 |
(今後の推進方策) 平成26年度に予定していた質問票調査に遅れが生じ、当初の計画を達成することができなかったため、次年度には引き続き質問票調査の実施、分析およびその分析結果の報告などを行う。具体的には以下の通りに進めていく。 (1)回収した質問票の分析を行い、その分析結果をとりまとめる。但し、より精度の高い統計分析のためには回収率をもう少しアップさせる必要があり、次年度の5月のうちに、質問票調査を再度行う予定である。 (2)質問票回答企業の中からヒアリング調査が可能な企業に対しフォローアップ調査を行う。 (3)これまでの研究成果をもとに、国内で開催される学会において研究報告を行うとともに、海外の学術大会における報告も計画している。また、最終報告書をとりまとめ、学会などで報告を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度に予定していた質問票調査に遅れが生じたため、当初の計画通りに研究費を執行することができなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度における研究費の未使用額は、平成28年度に繰り返し、質問票調査やフォローアップ調査、研究報告などのための経費に充てる予定である。
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