研究課題/領域番号 |
25380629
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
中嶌 道靖 関西大学, 商学部, 教授 (10227803)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 環境管理会計 / マテリアルフローコスト会計 / サプライチェーン |
研究実績の概要 |
前年度までの研究成果として発表した共同論文、中嶌道靖・木村麻子「サプライチェーンへのMFCA活用の課題:バイヤー企業とサプライヤー企業とのヒアリング調査を通じて-」(査読あり)『原価計算研究』Vol. 38 No. 1, pp.59-69が、平成26年度の原価計算研究学会・学会賞を受賞した。サプライチェーンでの環境管理会計(MFCA)情報の新たな可能性を実証研究を通して検証・論証できた。 また、国際的な共同研究の成果として、MFCAの発案者であるドイツ・アウグスブルク大学・B.ワグナー教授との共同論文を査読ありの国際ジャーナルに掲載できた。 さらに、原価計算・管理会計に関する学会発表と査読あり論文1本の掲載やドイツでの招待講演など、国内外の学会での積極的な貢献が実施できた。 学会だけでなく、産学連携の活動として、サプライチェーンにおけるMFCAのISO(国際規格:ISO14052)化にも日本代表エキスパートして参画し、国内外のサプライチェーンでの環境管理会計研究を通して社会貢献も実施できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要にも述べたが、本研究計画に基づく研究を進めるとともに、研究成果を学会発表、論文作成という形で公表している。特に、本研究成果である論文が学会賞を受賞し、査読ありの国際ジャーナルに掲載されるなどの成果に結びついていることから、おおむね順調に本研究計画が実施できていると評価している。 また、その研究成果をもとに、ISO(国際規格)化にも日本代表エキスパートして参画し、その研究成果を国際規格に反映させることもできている。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は、3年計画の最終年度ということもあり、これまでの研究成果を活かしながら、国内外の企業実態調査を継続し、本研究目的である「国内外を範囲とするサプライチェーンでのMFCA情報の共有によって、自社を基点とした川上・川下企業との協働が促され、その結果、新たな技術革新による省資源かつ省エネルギー型サプライチェーンを構築するための環境管理会計システム」のモデル化を試みた研究論文を仕上げる予定である。 なお、9月から1年間のドイツでの在外研究を実施するが、国内での調査は9月の出発までに実施し、10月以降は、ドイツでの共同研究をさらに進めながら、研究成果をまとめることに注力する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
購入予定の図書の発行が遅れたため
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次年度使用額の使用計画 |
サプライチェーンにおける環境管理会計に関する研究に活用する。
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