グローバル市場下において協同組合の事業規模が拡大し、組合員によるガバナンスが困難化しつつある。農協、生協について、その事業特徴から類型化し、類型別のガバナンス構造を検討した。 農協は、組合員の過半を占める准組合員の機関運営への参加が見られなかった。生協は農協に比べ組合員数の大きい単協が現れており、決定権を持つ総代・理事と組合員との距離が大きい。また、農協、生協ともに事業規模の拡大とともに、かつての基礎組織が機能不全、もしくは解体してきており、代わる基礎組織が模索されているが、まだ模索途中にあった。
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