引き続き原爆文学研究会、戦後文化運動合同研究会、思想の科学サークル戦後史研究会などで研究と議論を深めるとともに、故浜賀知彦氏旧蔵資料、「とけいだい」資料の調査と整理を進めた。「とけいだい」資料の調査に関連して、ドキュメンタリー映画「日本の保健婦さん」(武宣邦夫・藤崎仁志監督、シネマネストJAPAN製作、2014年)における資料調査に協力した。また、村田久遺稿集編集委員会編『響きあう運動づくりを――村田久遺稿集』(海鳥社、2014年)の刊行にあたり、編集委員の一人として原稿の選定、解題、年譜、および村田久氏が生涯に発行したサークル誌・ミニコミ誌の書誌を担当した。この作業の過程で資料調査も複数回実施した。2014年8月に行われた第8回戦後文化運動合同研究会では、準備過程から企画立案に関わり、1セッションでの司会をつとめた。2015年中に刊行予定の図書に掲載予定の依頼原稿「江島寛――東京南部から東アジアを想像した工作者」執筆のため、元南部文化集団の浅田石二氏にインタビューを実施し、資料の提供も受けた。そして、思想の科学研究会で保管されていた60年代のサークルを中心とした活動の記録テープ(6ミリ)のデジタル化作業を進め、一部作業が終わった。この作業は15年度も継続する予定である。引き続いて浜賀資料の調査・整理、「とけいだい」資料の調査は進めていきたい。
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