課題に関し、名古屋の「とけいだい」や青森の「大理石」は労働組合との安定した関係と一貫したキーパーソンの存在がサークルの存続を可能にし、広島の「われらのうた」では、半ば同人集団化していくことで持続可能となったことがわかった。また思想の科学サークル戦後史研究会での議論を通じ、60年以後にサークルを研究するサークルとして設立された「集団の会」がもつ意味を掘り下げることができた。故浜賀知彦氏、故村田久氏、故五味正彦氏の旧蔵資料の整理に関わり、資料の保存を進めることができた。思想の科学研究会所蔵の6ミリテープのデジタル化も完了できた。このほかいくつかの資料寄贈を受け、インタビュー調査を実施した。
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