本研究においては、雇用形態の多様化の背後にある、仕事の二極分化を捉えるために、従来使われてきた従業上の地位の分類枠組みを改良することを目指した。このため平成27年度において、調査会社が保有するモニターのうち18歳から49歳の男女(学生を除く)を対象にインターネット調査を行った。その結果、正規雇用と非正規雇用との格差について確認するとともに、正規雇用のなかでも福利厚生や待遇面、そして仕事への満足度などに大きな格差が存在しており、それらが仕事の成果や業績の評価のしやすさと関連している傾向も明らかになった。
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