研究課題/領域番号 |
25380648
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
渡邊 勉 関西学院大学, 社会学部, 教授 (30261564)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 職業経歴 / 社会階層 / 社会移動 |
研究概要 |
本年度は、主として2つの方向で研究を進めた。 第一に、近代史研究、経済史研究、教育史等の既存研究のレビューをおこなってきた。社会階層研究においては、近代史、経済史研究をこれまで、十分に研究に取り込んでおらず、制度、政策、経済状況といった国内の変化を十分に検討してこなかった。そのため、まず社会階層研究に隣接する領域の研究について、レビューをおこない、課題設定、分析方法(データ)、知見等について、検討を加えた。 第二に、データの整備をおこなってきた。社会階層と社会移動全国調査(SSM調査)のデータを中心に、分析可能なデータへの加工をおこなってきた。SSM調査は、1955年からおこなわれており、回顧式であることから、職歴データ自体は1890年代から存在し、戦前の職業経歴を分析することができるようになっている。しかし、回顧式であるため、データの不整合、欠損が散見される。例えば、戦前の教育を受けている世代であるはずなのに、新制学歴となっていたり、1950年代以降に兵役に就いていたりといった場合がいくつも見られる。また調査年によってデータの取り方が異なるため、統一しなければ分析ができない。こうした課題をクリアするために、まずはデータのクリーニングを、時間をかけておこなった。しかし、まだ十分とはいえず、次年度以降も分析をすすめながら、データの整備を行う予定である。また1955年から2005年までのデータで共通する項目については、できるだけ合併して分析できるようにデータを加工していった。 さらにデータ整備の中で、(1) 1920年代から2000年代までの職業分布、転職率の変化といった労働市場変化、(2) 兵役経験者の職業経歴、について基礎的な分析をおこなってきた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理由は、2つある。第一に、既存研究が膨大にあり、まだ十分にフォローし切れていないという点がある。第二に、データの整備に予想以上の時間がかかっている点がある。SSM調査データのうち職歴データは、これまでおそらく十分に分析がされてきていない。そのために、データの不備がまだ数多く残されている可能性があり、まだ本格的な分析にすすめていない。
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今後の研究の推進方策 |
まずSSMデータの整備をできるだけ早く完了させ、本格的な分析に入る必要がある。また、官庁統計データのデータ化については、すすんでおらず、次年度以降早急にすすめていくことで、SSMデータとも合わせながら、総合的な分析をすすめていく。 既存研究のフォローについては、分析と並行させながら順次すすめていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究の進捗状況が、当初予定よりも遅れ気味であることから、既存研究の十分なレビュー、データ分析ができなかった。また既存データのデータ化についても、おこなうことができず、来年度に持ち越しとなってしまったためである。 今年度実施できなかった既存データのデータ化のための人件費、研究報告、研究会出席等のための出張費として使用する予定である。
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