研究課題
基盤研究(C)
日本では、離婚後、別れた親と子は関係を断つべき、という考え方が根強く残っている。このような日本的な家族規範はどのようにして維持されてきたのだろうか。本研究では、離別した親の子に対する扶養義務の不履行という事象に着目した。履行確保のための家庭裁判所の制度は実効性がなく、経済面での親子関係の切断を許容している。そこで、この制度の制定過程について分析した結果、制度の実効性をめぐる議論が欠如していることが明らかとなった。
社会科学