研究課題
基盤研究(C)
防災対策はもっとも「公共性の高い」課題である。戦後日本の防災対策を検討して、どういった形の「公共性」が防災対策や防災計画になかで形成されてきたのかを明らかにした。防災計画や防災対策は、基本的に、中央政府と災害関係の専門家によって基本方針が作成され、それを元に、地方政府や防災関係機関が防災計画を作成し、防災対策を実施している。これは、日本の従来の「官による公共性」である。この「官の公共性」が「住民の共同性」とが矛盾対立を起こしていることに、現在の防災対策の問題点がある。
社会学