研究課題/領域番号 |
25380680
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
野入 直美 琉球大学, 法文学部, 准教授 (90264465)
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研究分担者 |
高畑 幸 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (50382007)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 社会学 / 結婚移住 / フィリピン人女性 / 島嶼 |
研究実績の概要 |
石垣島、宮古島でそれぞれ追加・補足調査を行い、情報を更新した。日本社会学会で高畑と野入が宮古島調査で得られた知見についての報告を行い、フロアから有益な情報提供や助言を得た。対象者へのフィードバックとしては、宮古調査について、沖縄本島で刊行されている地元紙である沖縄タイムスに3回の連載を掲載し、高畑、松田と筆者が執筆した(2015年7月14~16日)。また、宮古島のフィリピン人女性のつどいの場を借りて、調査結果を日本語とタガログ語でフィードバックした。掲載紙は調査協力者に送付した。研究代表者、研究分担者と研究教職者は、それぞれのテーマを立て、3年間の研究結果を『移民研究』11号特集「「沖縄・先島地域のトランスナショナルな移動と社会関係―フィリピン人女性を中心に―」に執筆した(印刷中)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
石垣島、宮古島、沖縄本島で計画していた調査を、おおむね予定通りに実施することができた。対象者、調査協力者へのフィードバックを丁寧に行うことができた。共同研究者のほぼ全員がそれぞれのテーマを立てて論文を執筆し、『移民研究』特集号に寄稿することができた。本研究の成果を土台として、2016年度から3年間の新たな科研による共同研究を立ち上げることができた。
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今後の研究の推進方策 |
宮古島調査についてはタガログ語によるインタビューを希望する対象者が多かったため、データの反訳文字おこしに予定以上の時間がかかっている。すべてのデータを完全にそろえるためにはいましばらくの時間を要する。在日フィリピン人のネットワークについて、<都市集住型>とも<農村散住型>とも異なる<島嶼散住型>という新しい累計の析出を試みてきて、日本社会学会での報告などで一定の成果報告を行うことはできたが、今後、さらにフィリピン研究に携わる研究者に向けて成果を発信し、成果の批判的な振り返りと新たな課題析出を行う必要がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
宮古島調査で予想以上にタガログ語によるインタビュー調査を希望する対象者が多く、反訳文字おこし作業に時間を要した。すべてのデータについて反訳文字おこしとクリーニングを行って整備を完了するまでに今少しの時間を要する。
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次年度使用額の使用計画 |
反訳文字おこし、データ整備にかかる謝金、人件費を中心に使用する。
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