研究課題
基盤研究(C)
本研究は、「個人という生活形式」の集団的基盤としての「社会的所有」を、その起源から跡づけ、「賃労働社会」をどのように規定してきたか知識社会学的に検討した。そのさい以下の3点に焦点をおいた。(1)19世紀フランスにおける所有をめぐる議論を社会的所有の概念史として再構成すること。(2)プルードンの所有論の意義を考察し、個人主義、社会的所有、そして社会立法との関連性を分析すること。(3)「個人という生活形式」が社会的所有との連関で展開される歴史的諸相を分析すること。
労働の知識社会学、社会的なものの思想史