本研究では、現代先進諸国における移住者と先住民族に対する社会政策の双方を包含する「エスニック・マイノリティ向け社会政策」分析の理論的枠組みの構築を行った。そのためにオーストラリアと日本で現地調査を行い、それぞれの国における移民・難民/庇護希望者・先住民族政策の現状に関する実証的データを入手して検討した。その結果、さらなる国際比較のための示唆を得ることができた。その成果は国内外の学会やシンポジウム、学術論文等によって日本語および英語によって公表された。また成果の集大成としての単著の執筆を進めることができた。
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