研究課題/領域番号 |
25380701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
内藤 耕 東海大学, 文学部, 教授 (30269633)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | インドネシア / テレビ放送 / 地域文化 |
研究概要 |
民主化後、急速に増えてきたインドネシアの地方テレビ放送について、それぞれの地域社会でどのような役割を 果たしているか現地調査を主体とした研究をおこなっている。初年度はとくに地方テレビ放送が地域文化形成に果たす役割に力点をおき、送り手である地方テレビ放送へのインタビュー調査を中心に行ったほか、放送内容の分析を実施した。インタビューを中心とした現地調査は、8~9月にかけておこなった。 具体的な研究内容としては、第一に、対象とする放送局のビジョンやミッション、想定する視聴者層などを把握した。実際にインタビュー対象としては、首都圏の放送局のほか、東ジャワ州にはとくに特徴的な活動をしている局があることから、スラバヤおよびマランの局の訪問調査をおこなった。各局の放送番組表などから放送内容の分析を行ったほか、一部の局については実際に放送されている番組について分析した。このほか以前より注視しているバリ島のバリTV、デワタTV、西カリマンタンのサンバスTVなどの動向を追った。 第二に、地域社会統合における地方テレビ放送の役割の調査研究を行った。本年度は前提となる地域の文化状況および社会状況の調査として、大学の研究者など調査対象地域の有識者へのインタビューを実施した。 第三に、地域の権力関係における地方テレビ放送の役割に関する調査を行った。とくに本年度は2012 年に実施されたジャカルタ州知事選挙における首都圏地方テレビ放送の役割について分析した。また、東ジャワ州、バリ州、西カリマンタン州の政治状況についても把握に努めた。関連の調査として、全国民放の所有関係とそれが編集権等にもたらす影響を確認した。 地域の文脈のなかに位置づけられ た地方テレビ放送の実態を解明することで、多民族社会インドネシアにおける地域文化の再生産過程を追究できると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初予定していたテレビ局すべてを訪問することはできなかった。日本の夏休みがちょうど断食明けの大祭にあたっていたが、校務等の関係で8月にしか調査ができなかったためアポイントメントがとれなかったケースがあった。また、東ジャワ州の動向調査を追加したことが要因である。
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今後の研究の推進方策 |
26年度については、当初計画通り、受け手に対する調査を中心としていく。また、25年度にインタビューしきれなかった局への調査については、26年度においてはインフォーマントのアポイントがとりにくい8月だけでなく春休み等の期間も利用することで対応していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初予定にあった西カリマンタンでの現地調査ができなかったことにより、旅費の一部に消化できなかった。 26年度においても西カリマンタン調査を実施する予定であるが、滞在期間を延ばす等の対応により使用する。
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