• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

中国系移住者をめぐる文化的市民権と移住第二世代

研究課題

研究課題/領域番号 25380703
研究種目

基盤研究(C)

研究機関法政大学

研究代表者

田嶋 淳子  法政大学, 社会学部, 教授 (20255152)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード中国系移住者 / エスニック・コミュニティ / 第2世代 / ボランタリー・アソシエーション / オーストラリア / カナダ / 移民政策
研究概要

2013年度は本研究課題の初年度にあたる。そこで、オーストラリアの中国系移住者に関する全国統計をオーストラリア政府管理下の人口センサス資料にアクセスし、入手。その上で、センサス資料から市レベルの歴年推移と、過去の100年近い人口統計を確認し、これまでに入手した個別データ(一部委託調査)部分と、ともに分析作業を進めている。
特に、これまでに入手した調査結果を2013年10月、慶応大学にて行われた日本社会学会全国大会にて報告し、オーストラリア研究者からの示唆を受けた。現在、鋭意論文化を進めているところである。これらの資料によれば、オーストラリアにおけるエスニック・コミュニティを母体として、さまざまなボランタリー・アソシエーションが形成されているが、これらは1980年代初頭、いずれも豪政府からの資金の受け皿としてつくられたものである。地域性と年齢集団ごとの構成があり、その中でも今回の調査の中心である第二世代が通うコミュニティ・スクールはその規模とネットワークの結節点としての機能を果たしており、重要なものであることがわかった。
なお、2013年度はこれらの資料をもとに、オーストラリア・シドニー地域における移住第二世代の実態調査を実施する予定であったが、同行予定の研究協力者(中国・山東師範大学趙衛国准教授)のビザ取得が間に合わず、断念することとなった。
そのため、調査費用の一部を2014年度に繰り越し、2014年8月ないし、2015年2月の調査の準備作業を進めている。
また、当初予定していた2014年度カナダ・トロントにおける中国系移住第二世代への調査に関して、現状ではいずれを優先的に調査すべきかを鋭意検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究実績に記したとおり、2013年度に予定していた現地での実態調査を実施できなかったためである。

今後の研究の推進方策

当初の計画を遂行すべく、最大限の努力をする。また、現地における研究協力者との関係構築を進めている。

次年度の研究費の使用計画

研究実績でも述べたとおり、2013年度に予定していた海外実態調査を実施できなかったため。
2014年度は2013年度に実施できなかった海外調査を8月末に予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] オーストラリアにおける中国系移住者に関する比較社会学的研究2013

    • 著者名/発表者名
      田嶋淳子・趙衛国
    • 学会等名
      日本社会学会全国大会エスニシティ部会
    • 発表場所
      慶応大学
    • 年月日
      20131012-20131013

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi