研究課題/領域番号 |
25380706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
石倉 義博 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60334265)
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研究分担者 |
西野 淑美 東洋大学, 社会学部, 准教授 (30386304)
元森 絵里子 明治学院大学, 社会学部, 准教授 (60549137)
平井 太郎 弘前大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (70573559)
西村 幸満 国立社会保障・人口問題研究所, その他部局等, その他 (80334267)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | ライフコース / 地域移動 / 地域アイデンティティ |
研究概要 |
当初、平成25年度内に、福井県立高校同窓会と交渉し、同窓会会員を対象とした、ライフコース・地域移動に関する回顧型の調査票調査を実施予定であったが、先方の役員会開催スケジュールと時期が合わず、調査の実施は平成26年度に先送りすることとなった。 そのため、平成25年度は、本研究グループがこれまでに行なってきた同一設計・同一テーマの調査データの整備、再分析と、平成26年度以降に実施予定の調査の準備を中心に研究を行なった。 具体的には、実施予定の調査データとの合算が可能なように、本研究グループが過去に、本課題と同一の設計で実施した福井市内の公立高校6校卒業生のライフコース調査のデータ整備を行ない、基礎集計表および、中間報告書の作成を行なった。 あわせて、福井県立高校の校長および進路指導・同窓会担当教員および福井県庁の帰住施策担当者への聞き取りを行ない、平成26年に実施予定の調査計画の調整を行なった。 また、分析の結果、出身高校によって、その後のライフコースに大きな違いが確認されたこと、高校入学前からライフコースイメージを形成している者が多かったことから、福井市内の公立中学校の教員への聞き取りも併せて行なった。 これまでの研究成果の小括として、世代、出身高校、進学行動、職業等の諸条件による、地域移動行動の違いについて、研究会で議論を行ない、その成果をもとに、研究グループ各員がUターン行動をテーマに論文を執筆、東大社研・玄田有史の編となる単行本『希望学 あしたの向こうに 希望の福井、福井の希望』(東京大学出版会)に収録、刊行された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究実績の概要にも記したとおり、当初、平成25年度内に着手予定であった、福井市内の公立高校同窓会会員を対象とした調査票調査が、同窓会役員会開催スケジュールと時期が合わず、平成26年度以降に実施時期を遅らせることとなったため。
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今後の研究の推進方策 |
引きつづき、福井県立藤島高校同窓会との交渉をすすめ、同窓会経由で対象者への調査票調査実施に向けた調整を行なう。 交渉が成立した場合は、平成26年9月に同窓会名簿を台帳としたサンプリングを実施、11月に対象者に意思確認を行ない、12月から平成27年1月にかけて郵送法により調査実施を予定している。 また、交渉が不首尾に終わり、サンプリング台帳としての同窓会名簿の利用が認められなかった場合は、居住地域、地域移動歴、世代、性別等の属性を調整した同校卒業生30名程度を対象とするインタビュー形式の調査に切り替えることも予定している。この場合、インタビューの実施時期は8月および平成27年2・3月を予定している。 平成27年度には、当初の予定どおり、これまでの研究成果をまとめ、学会での報告、研究書の出版を目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初、平成25年度内に着手予定であった、福井市内の公立高校同窓会会員を対象とした調査票調査が、同窓会役員会開催スケジュールと時期が合わず、平成26年度以降に実施時期を遅らせることになり、当初予定していたサンプリング作業および対象者への意思確認手続が行えなかったため。 福井県立藤島高校同窓会との交渉をすすめ、同窓会経由で対象者への調査票調査実施に向けた調整を行なう。交渉が成立した場合は、郵送法により調査を実施する。当初の予定より調査時期を6ヶ月遅れとなるが、平成26年度中の調査票回収を予定している。また、サンプリング台帳としての同窓会名簿の利用が認められなかった場合は、インタビュー形式の調査への切り替えも可能性として考慮する。
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