研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、イギリス、フランス、オランダにおけるレイシズム(人種差別)の実態を把握すると同時に、1990年代以降ヨーロッパで極右政党が躍進している社会的背景を明らかにすることである。その結果、以下の三点がその主要な要因として浮上した。一つ目は、欧州統合に伴う地域格差や階層格差の拡大とリーマン・ショック後の厳しい緊縮政策のインパクト。二つ目は、新自由主義を踏襲し続ける主要政党に対する政治不信の高まりと投票率の低下。三つ目は、極右政党の変貌と新しい支持層の獲得である。
社会学