本研究の研究成果として、第一に、文献調査ならびにフィールドワークを通じて、戦後日本社会における老いをめぐる社会構想をめぐる現代史を描くことができたことである。これによって戦後日本社会における高齢化と高齢者政策をめぐる歴史的ダイナミズムを示すことができた。第二に、そうした知見を具体的な成果として発表した。平成25年度から平成29年度の5年間において、天田城介・渡辺克典編『大震災の生存学』(青弓社、2015年10月)を刊行した。その他にも、共著・分担執筆の論文は10本、学術論文20本以上、書評・シンポジウム記録・その他が20本以上にもなり、この5年間で圧倒的な成果をおさめた。
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