研究課題
基盤研究(C)
本研究では、世界遺産登録によって文化の評価基準が一元化するリスクが伏在しているという問題意識に基づき、世界遺産登録が地域にもたらす変容などについて、日本を含むアジア、ヨーロッパ等の諸地域で調査を行った。その結果、登録以前の住民意識とは別に、登録後に、世界遺産の評価基準に、地域の自治体や住民が過剰に同調するかたちで、地域のアイデンティティが再編成され、それは、日本を含む非欧米地域で特に顕著であることが明らかになった。
社会学