身体的な健康に関する習慣、精神的な健康度、社会的な繋がり、といった要因が、健康長寿にどのように影響するかを明らかにする目的で、日本と中国で、アンケート調査を実施した。 その結果、1)日本と中国で、基本的な影響関係に大差がないこと、2)健康状態の主観的評価に、直接的に大きく影響しているのは、身体的な健康に関する習慣と精神的な健康度であること、3)社会的な要素である「ネットワーク・互酬性」、「ソーシャルサポート」、「他者への信頼」は相互に強く影響し合っていること、4)社会的な要素は、健康状態の主観的評価に、身体的な健康に関する習慣や精神的な健康度を介して、間接的に影響していること、が明らかになった。
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