本研究は,学齢期発達障害児の放課後生活実態とその継時的変化,そして親が子どもの放課後活動を選択する上での要因を明らかにすることを目的に行った.その結果,1)学校生活の状況により放課後生活が決まること,2)子どもは,成長・発達に伴い,放課後のすごし方を自分で調整する可能性が高まり,学校の人間関係をより重視する傾向があること,3)子どもの意見表明を受け,母親は,放課後活動選択に際し発達障害の理解者や専門家とのつながりを求める母親の強い気持ちに気づくこと,等が認められた.母親が,子どもの最善の利益を最優先しながら放課後活動を選択することが可能となる条件について考察した.
|