本研究は、児童館の実践モデルを開発するための基礎的資料をえるために実施した、子どもや子育て家庭の問題が集中している大阪市の釜ヶ崎において先駆的な実践を行っている「こどもの里」(無認可児童館)の質的調査研究である。 「こどもの里」の39年間にわたる実践記録や資料を整理し・分析することによって「こどもの里」の実践の特徴を明らかにするとともに、「こどもの里」や関連機関の職員を対象としたインタビュー調査や、「こどもの里」のフィールドワーク(子ども夜まわり)の結果を検討することによって、地域における児童館の子育ち・子育て支援の課題を明らかにした。
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