専門職連携教育のプロセスと評価について、日仏比較を行った結果、以下の知見が得られた。①フランスでは、医療計画と地方健康計画が統合されたことで、地域包括ケアシステムに舵をきったが、専門職連携教育はわが国と同様に、緒についたばかりであった。ヒアリングの結果、わが国と同様に、事例検討など暗黙知を交える演習が主流であることが分かった。②多死時代における終末期ケアでは、非がんを含めた看取りの場の拡大と、どこで看取られても利用者の意思決定を多職種で支えることができる人材育成が必要であった。③両国ともに、人材育成としての専門職連携教育の法整備はされていないが、大学、職能団体、事業所などが独自に実施していた。
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