研究課題/領域番号 |
25380802
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
鎮目 真人 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (50285508)
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研究分担者 |
城下 賢一 立命館大学, 文学部, 非常勤講師 (70402948)
近藤 正基 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (80511998)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 年金改革 / 政治過程論 / ドイツ福祉国家 / 経路依存性 / 労使関係 / 日本遺族会 / 農協共済 / 恩給制度 |
研究概要 |
本年度の研究実施計画に沿って、年金脱貧困化研究に関連する文献、データ、資料収集を行った。また、学外者を招いて研究会を組織し、2013年8月12日(第1回、立命館大学)、12月8日(第2回、立命館大学)、2014年2月21日(第3回、トロント大学)に研究会を開催し、研究テーマに関する知見を深めた(そのほか、2013年12月14日と2014年1月8日に他団体と共催の研究発表会を立命館大学東京キャンパスで開催した)。研究会の報告内容は以下の通りである。 第1回 関智弘「保護率の行政学―誰が政策を変容させるのか」、加藤雅俊「書評:安周永(2012)『日韓企業主義的雇用政策の分岐』。第2回 荒見玲子「社会保障の受給資格認定と委任―要介護認定の行政学的分析―」、近藤正基、「ドイツ・キリスト教民主同盟の軌跡ー国民政党と戦後政治 1945-2009」。第3回 Workshop on “Politics and welfare in Japan”. 各自の研究実績は、以下の通りである。 鎮目の研究実績は、日本とカナダの年金制度について文献・資料に基づいて調査を行い、それらの制度改革過程について研究するとともに、年金を中心とした移民に対する所得保障制度の国際比較研究を行い、その成果を学会で報告した。近藤は、ドイツにおいて、年金を含む福祉政治の在り方と政策の展開に関して、直近まで(2013年9月末の連邦議会選挙)の動向を追い、それを論文としてまとめると同時に、日本とドイツの年金政治の比較について資料収集を進めた。城下は、(機能的代替物も含め)福祉供給において政府が自ら果たす役割と政治的利益やイデオロギーの関係について検討し学会報告を行った。また、他の福祉供給主体である家族について政府が期待する内容を首相の国会発言から抽出して分析し、学会報告を行い、論稿を発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、研究は概ね進展している。特に、学際的に当研究を進展させるのに必須である研究会が国内外で予定通りに開催され、それをもとに各自の研究がなされている。
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今後の研究の推進方策 |
今後も、研究会を予定通りに開催して学際研究を推し進めるとともに、その成果を研究会、学会、論文の形式で公表する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究会での外部の報告者に対する交通費と謝金の支払いとして予算を計上していたが、謝金の受け取り辞退者が出たため余剰金が生じた。 2014年度の研究計画に記した通り、研究図書費の購入、国内外での学会報告、研究会での研究会での報告者に対する交通費と謝金として研究費を使用する。特に、2013年度の余剰金については、研究会で新たに招聘する研究者の招聘資金(交通費、謝金など)として使用する予定である。
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