研究課題/領域番号 |
25380802
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
鎮目 真人 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (50285508)
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研究分担者 |
城下 賢一 立命館大学, 文学部, 非常勤講師 (70402948)
近藤 正基 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (80511998)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 年金改革 / 政治過程論 / ドイツ福祉国家 / 経路依存性 / 労使関係 / 日本遺族会 / 農協共済 / 恩給制度 |
研究実績の概要 |
本年度の研究計画に記述した通り、研究会や国際的な学術交流を通じて、年金制度の国際比較研究、日本の年金制度の歴史分析、日独年金制度の発展に関する比較分析を行った。各人の研究実績の内容は以下の通りである。 鎮目は、日本の年金制度の制度改革(特に2004年改革)の要因について、諸外国の改革例を踏まえて分析を行い、その成果をイギリスのSocial Policy Associationや学術誌で発表した。近藤は、著書や論文の公表を通じて、近年のドイツ福祉政策の展開について成果を発表した。一方、ツィッタウ/ゲルリッツ大学やケルン大学の教員とのワークショップを通じて、ドイツの直近の福祉政治について理解を深めた。城下は、国際学会でアジア諸国との比較の視点から日本の社会保障政策・制度や現状について、介護・子育てや農協についての分析を行い、その成果を国際学会で報告したほか、論文にまとめて提出し、近刊予定である。 研究会は2回実施した。第一回の研究会は福祉国家の比較分析をテーマに2014年5月10日に行った。報告者は稗田健志氏(大阪市立大学)と堀江孝司氏(首都東京)であった。第二回の研究会は、日本の社会保障制度をテーマに2014年9月4日に実施した。報告者は西野勇人氏(立命館大学大学院と砂原庸介氏(大阪大学)であった。国際的な研究交流については、2015年2月25日~26日に行われたInternational Postgraduate and Academic Conference:East Asia in Late Capitalismにおいて、韓国と台湾から研究者を招き(Sun Jae Hwang氏とYei-Whei Lin氏)、年金制度に関して研究交流を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画書に記載した通り、研究会や国際学術交流を通じて、年金制度の国際比較研究、日本の年金制度の歴史分析、日独年金制度の発展に関する比較分析などが行われ、その実績が積み上げられている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度においては、各人の論文の完成と発表、出版計画の具体化が目的となる。学会発表の場としては、6 月に開催される日本公共政策学会、10 月に開催される日本社会福祉学会、日本政治学会大会などを考えている。研究成果の発表は、各人が学会や論文を投稿するが、最終的には一冊の著作にまとめて出版する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
購入予定であった図書が、当該年度に刊行されなかったため、次年度に繰り越して使用する。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度に刊行される図書費として使用する
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