困難状況にあるひきこもりの若者たちが社会的諸矛盾の下でいかに発達が阻害されてきたかを分析し、彼らがひきこもりを克服する為には、彼らを「対象」として捉えるのではなく生活者と考え地域で実践者や住民と共に育つ視点を「協同的関係性」として提起した。その「協同的関係性」を、イタリア、韓国(ソンミ山)、我が国の先行する若者実践体において実証的に検証し、今後、その関係性をひきこもり実践において発展させる為に必要となる実践哲学を検討した。また、ひきこもり支援にみられる侵襲的介入を克服する為、リカバリ視点から既存の実践を分析し実践方法を三つの局面で整理する視点につき検討を加えた。
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