聴覚障害者の生活上の諸問題に関わる相談支援(聴覚障害ソーシャルワーク)において、マイノリティである聴覚障害者をポジティブに且つストレングス視点で介入するには、ろう文化視点を基盤とした「文化モデルアプローチ」が有効であることを実証するために調査研究をおこなった。具体的な研究成果は、以下の3点である。 1.聴覚障害者の独自の文化であるろう文化の理論的構築と、ろう文化視点に基づく文化モデルアプローチの有効性 2.文化モデルアプローチによる介入は、聴覚障害者へのストレングス視点が容易であること 3.ネガティブに捉える傾向のある「聴覚障害者の特性」との相違と、文化モデルアプローチの理論的枠組みの生成
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