研究課題/領域番号 |
25380814
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
山本 隆 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (90200815)
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研究分担者 |
山本 惠子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (20309503)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 社会福祉 / ソーシャルワーク / 社会的企業 |
研究概要 |
毎月ベースで、「関学社会起業塾」(於関学梅田キャンパス)を開催し、社会福祉の社会的企業化に関する文献資料を検討した。10月3日~6日に、スキルズ・オブ・ケア研究員ジェームズ・クロス氏を招聘し、関西学院大学上ケ原キャンパスおよび梅田キャンパスにて講演会・研究会「英国の社会的企業・チャリティ」を開催した。高齢者人口の増加とニーズの変化、高齢者福祉サービスを供給する社会的企業に関する解説があった。続いて、10月10日~11日に、トパーズ管理責任者ディー・ケンプ氏を招聘し、講演会「地域福祉を担う新たな福祉~英国福祉系社会的企業トパーズの実践から学ぶ~」(大阪市社会福祉協議会主催)を開催した。トパーズがロンドン・ランベス区からスピンアウトした事情、アウトリーチ型の相談業務、住民を孤立させないコミュニティワークに関する説明があった。翌年1月9日~12日に、シェフィールドハラム大学ビジネススクールのローリー・リドリーダフ氏を招聘し、関西学院大学上ケ原キャンパスおよび梅田キャンパスにて講演会「英国の社会的企業」を開催した。ヨーロッパの社会的企業の動向、社会経済の理念と活動の現状等に関する解説があった。これらの学術交流を通して、英国における社会的企業とソーシャルワークの最新動向、これらの動きがもたらす社会経済的影響を理解することができた。そのほか、研究代表者および分担者は英国の社会的企業とソーシャルワーク、貧困と社会的企業について、学術雑誌で論文発表を行った。これらは、本研究を最終年度においてまとめる際の基礎となるものであり、重要な成果であったと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目である平成25年度では、引き続き基本文献資料を検討し、研究対象であるトパーズのヒアリング調査を日本で行うことで、細部にわたる情報をつかむことができた。また、研究者との学術交流により、英国の社会的企業の最新動向に関する知見を得ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、英国で本調査(質的調査)を実施することにしている。特に、社会的企業が高齢者ケアにもたらすイノベーションの内容、行政機構が進めるアウトソーシングの現状を公私関係から考察したいと考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
家族の介護問題が生じ、出張を延期したことで、繰越とした。 繰越金を出張費用に充当する。
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