本研究の目的は、福祉サービスを利用する高齢者に対し、福祉専門職が福祉現場で実際に活用できるスピリチュアルアセスメントのツール開発であった。 本研究は、「生活モデル」の考え方を基盤に据え、高齢者が生活上で体験するスピリチュアリティの内容とその機能について、文献研究、実地調査、実証的研究から分析しこれらを考察した。その結果から、高齢者の日常的スピリチュアリティとこれらを捉える説明図式・理論:「時間×関係×価値」を提示した。そして、これらを参考に、本研究で、高齢者の日常的スピリチュアリティの内容と特徴を構造的かつ体系的に捉え、スピリチュアルアセスメントを可能とする「3次元プロット図」を作成した。
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