パーソナルアシスタンス制度を視野に入れて、介助者の意欲や動機づけを高め、職場内研修における自己研鑽の成果を可視化する自記式の対人技能の包括的評価シートの開発が急務である。 本研究は、質的調査結果を踏まえ、「権限譲受」スキル遂行尺度を作成し、実際に介助業務をしている介助者168名を対象として、その妥当性と信頼性を検討した。内的整合性があり、因子分析の結果から、7因子が抽出され、構成概念的妥当性がほぼ保証された。また、既存のカウンセリングマインド尺度との関連が認められ、基準関連妥当性が見出された。さらに、6か月間の縦断的調査では、介助者15名のスキルが概ね向上し、定期的な評価の必要性が示された。
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