研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は,社会的行動や社会的判断の自動性における,自己や他者や環境の表象の変容の役割を明らかにすることであった.3つの領域-プライム-行動リンク,身体化研究,マインドセット-で,プライミングの効果を実証的に検討した.1) 概念閾下プライミングが自己の表象と行動を変化させること,2) 概念プライミングや目標プライミングが自己注目によって調整されること,3) 自己の状態を変化させる身体性プライミングによって社会的判断が変化すること,4) マインドセットプライミングによって環境認知の変化と行動の変容が生じること,が示された.最後に,社会的行動や社会的判断の自動性を説明するモデルを検討した.
社会心理学