研究課題
基盤研究(C)
ワーキングメモリキャパシティ(Working memory capacity; WMC)は注意制御能力の個人差である。本研究では、WMCが自己制御に及ぼす影響について検討した。その結果、WMCが日常生活における先延ばし傾向や失敗傾向の低さと関連していること、WMC高群は低群よりも思考抑制時の侵入思考が少ないこと、自我枯渇後の自己制御課題の成績が高いことが示された。さらに、WMCが意識的な自己制御だけではなく非意識的な自己制御過程を支えている可能性が示唆された。
社会心理学