研究課題
基盤研究(C)
本研究は、「新型うつ」の発症に関する社会的認知とパーソナリティの研究である。まず「新型うつ」は公式の定義がないことから、「新型うつ」のパーソナリティ研究を始める際に、「新型うつ」について書かれた書物から「新型うつ」のパーソナリティ特徴をまとめた。それをもとに「新型うつ」の発症を予測する尺度を作成し、尺度の信頼性・妥当性を検討した。また、社会的側面として、うつ病に罹患していると発言することが社会的苦境場面における弁解として機能する可能性や、一般の人のもつ「新型うつ」に関する信念を検討した。これらの知見と先行研究を参考にして、「新型うつ」の発症に関する心理学理論を提案した。
社会心理学