研究課題/領域番号 |
25380871
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
前川 眞一 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (70190288)
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研究分担者 |
荒井 清佳 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助教 (00561036)
岡田 謙介 専修大学, 人間科学部, 准教授 (20583793)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 多次元項目反応理論 / 補償型 / 非補償型 / 等化 |
研究実績の概要 |
本年度は、多次元項目反応理論の等化法の研究の理論的精緻化を測ると共に、多次元項目反応理論に特有な、補償型の irf と非補償型の irf を混合した hybrid model の開発に取り組み、成果を複数の国内外の学会で発表した。
多次元項目反応理論では、一次元の項目反応理論の項目特性曲線 (irf)を多次元に拡張した項目特性曲線を用いるが、その拡張の仕方により、補償型のものと非補償のものが存在する。補償型の irf は、指数関数の中に多次元のθの線形結合を含み、所謂、因子分析の形をしているが故に、回転の不定性を有する。他方、非補償型の irf は、多次元の項目特性曲線を各次元ごとの一次元の特性曲線の積として表現したもので、回転の不定性のを有していない。
今回提案する hybrid な irf は、補償型の irf を P1(θ) 非保証型を P2(θ) とすれば、項目ごとの重み w を用いて w P1(θ)+(1-w) P2(θ) と表現されるものであり、多次元項目反応理論で多く用いられている補償型の irf に特有な回転に関する不定性を持たないモデルであり、その実データに関する応用が期待されるものである。なお、2値データの基準変数を持つ回帰分析(ロジスティク回帰等)に於いてもこの hybrid なモデルは利用可能で有り、その有効性をも検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
申請当初は多次元項目反応理論における等価の問題のみを取り扱う予定であったが、本年度は hybrid モデルの開発に取り組んだため。
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今後の研究の推進方策 |
多次元項目反応理論における等化の方法を完成し、同時に、補償型・非補償型を包含する hybrid モデルの開発を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
航空機運賃ならびにノートパソコンの代金が予想以上に低かったため。
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次年度使用額の使用計画 |
最終年度であるため、残りを出さないように努力する。
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