研究課題
基盤研究(C)
本研究では、幼稚園年少児から年長児にかけての3年間において、幼児の対人的自己効力感が母親、保育者とのかかわりの中でどのように発達するのかを検討した。その結果、年少児の対人的自己効力感は母親の自立尊重的なしつけ行動が関連すること、年中児の対人的自己効力感は幼児の保育者への認知が関連すること、年長児の対人的自己効力感は母親の育児不安が関連することが示された。以上のことから、幼児期の3年間の発達の中で、対人的自己効力感に影響を与える母親、保育者の要因はそれぞれ異なる可能性があることが示唆された。
幼児の社会性