研究課題
基盤研究(C)
生涯発達上,過去を回想して統合することの重要性が高まる高齢期を中心に,意図せざる不随意的回想の発生機序と帰結を探索した。中高年期から高齢期にある24名を対象に,面接法によって意図的な回想を促した後,日誌法によって日常生活における不随意的回想を収集した。その結果,回想の連鎖的発生が生じている様相が明らかになり,さらに,そうした回想の連鎖が,生活史の意味や随伴感情を変容させている可能性が示唆された。
臨床・発達心理学