本研究の目的は、発達障害児を含む学習に問題を抱える児童・生徒が、ウェブ上でワーキングメモリのアセスメントを受け、支援に関する情報を得られるツールを開発することである。言語的短期記憶、言語性ワーキングメモリ、視空間的短期記憶、視空間性ワーキングメモリをそれぞれ測定するテストを作成し、小学校1年から中学校3年までの児童生徒の標準データを収集した。開発したテストをウェブ上に公開し、学習の遅れなどの問題を抱える児童・生徒の支援者に利用してもらった。テストによって見出されたワーキングメモリプロフィールから、児童生徒の学習の問題の原因と支援の方向性を推測することができた。
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