研究課題
基盤研究(C)
本研究では、あくび伝染の個人差と気質・性格要因の関係を検討した。その結果、あくびの伝染頻度は、「外向性」「自己志向性」ならびに「情動伝染」と正の関係が認められ、「報酬依存」ならびに「誠実性」と負の関係が認められた。以上の結果から、共感性に関わる要因があくび伝染を促進させる作用(情動伝染)だけでなく、抑制させる作用(報酬依存)も有する可能性が示された。さらに、他者への興味関心の強さ(外向性)に加えて、自己への興味関心の強さ(自己志向性)もまたあくび伝染を促進させる可能性も示唆された。
認知心理学